コウロコボウシインコ、ゴシキセイガイインコ レスキュー

◆実施日

 2021年11 月14日 、12月11日

◆鳥種と羽数 

 コウロコボウシインコ1羽、 

 ゴシキセイガイインコ1羽

 ◆理由

 飼い主様の緊急入院

 

 

 



◆経緯

・2021年11月

 飼い主様のご親族の方から親族が緊急入院したが自宅にインコが1週間放置されていた、

ご親族は引き取る事もお世話をする事も難しいとご連絡がありました。

3羽いたようですが1羽は見つけた時にはすでに亡くなっていたようです。

ご親族の方はご自宅が遠くお世話をする事が出来ないのでその間はマンションの管理人様が毎日ごはん、水を変えてくださっているとの事でした。

この部屋に残された2羽をTSUBASAで引き取る事はできますが感染症の検査をしなくては引き取る事は出来ません。

まずは、鳥の様子を見る事と検体採取へ向かいました。

 

 


◆現場の様子


管理人様同行の元、お部屋に向かいました。 管理人様がご飯やお水はあげていてくださっていましたが、鳥を飼った事が無くお掃除などは出なかったとの事で現場の床やケージは酷く汚れていました。

コウロコボウシインコは自分でケージから出てしまったようでゴシキセイガイインコのケージの上にいました。床や机の上には沢山の鳥のごはんやおやつ食器などが沢山あり飼い主様は3羽を可愛がっていたのが伝わってきました。

コウロコボウシインコに近づいても逃げたり攻撃してくる素振りはなく人に慣れている印象でしたが、

ゴシキセイガイインコは少し臆病な印象がありました、ケージには管理人の方がシードを入れてくださっていましたが未消化便が出ていてすぐにローリー専用のごはんを入れた所直ぐに食べ始ました。

検体採取はタオルで保定をするためコウロコボウシインコにはケージに戻って貰う必要がありましたがコウロコボウシインコはヒマワリが大好きなようでヒマワリで誘導したら自分からケージへ戻ってくれました。2羽ともケージにいる状態で検体採取をしました。1週間放置されていましたが肉付きは思っていたほどガリガリではなく元気もあり安心しました。これも管理人様がごはん、お水をあげてくださっていたからだと思います。「自分の鳥ではないが生き物だから見殺しには出来ない」とおっしゃっており、とてもお優しい方でした。

検査結果が出るまでは、ありがたいことにマンションの管理人様が引き続きお世話をして下さるとの事で

2羽の正しいご飯をお伝えし結果がでて引き取り可能日までお世話をお願いました。


引き取り 

後日検査結果が出て、2羽とも無事陰性でした。

引き取りに関しては親族の方が業者を手配してくださりTSUBASAの方へ

連れてきてくださいました。

 


◆レスキュー後の様子

 2羽という事もあり落ち着いている様子でしたが、やはりゴシキセイガイインコのほうは近くに行くとケージの奥に行ってしまいます。

名前がわからなかったのでTSUBASAでコウロコボウシインコをトネちゃん、ゴシキセイガイインコをドテちゃんと名付けました。



現在も2羽とも元気にしています。

コウロコボウシインコのトネちゃんは人が大好きで近くに行くと小さな体からは想像できないくらい大きな声で鳴きます。たまに人相手に発情の傾向も見られます。

ゴシキセイガイインコのドテちゃんはまだ少し臆病な印象ですが来た当初ほどではなく写真のようにカメラを向けても大丈夫になりました。水浴びが大好きです。

コウロコボウシインコ@トネちゃん

ゴシキセイガイインコ@ドテちゃん



◆今回のレスキューを通して

今回は1羽は残念ながら亡くなってしまいましたが、3羽とも亡くなってしまうという最悪の事態はまぬがれました。ですが、1週間放置というそうなっていてもおかしくない、命が危険な状況でした。

今回はレスキューとなりましたが、もしもがあってからでは遅いです、今から出来る対策「鳥の履歴書を作る」「一人っ子練習、移動の練習をする」「近所、友人と横の繋がりをもっておく」など飼い主側も鳥側も元気なうちから対策をする事がとても大切です。いつ、誰に、何が起こるか分からないと改めて感じた現場でした。

 

今回は鳥を飼育したことがないにも関わらず毎日お世話をしてくださったマンションの管理様、遠いながらも業者の手配やTSUBASAへご連絡をしてくださったご親族の方、この方々の協力なしには2羽の命を繋ぐことは出来ませんでした。深く感謝申し上げます。