里親さんからのお手紙@キャプテンちゃん

キャプテンちゃん@ヨウム

2020年8月にお迎え

ご無沙汰しております。
キャプテンをお迎えしてもうすぐ3年になります。今年サイテスの更新を迎え、先日無事に新しい登録票が届きました。登録期間が充分ある恵まれた状態でキャプテンをお迎えできたことを嬉しく思っています。
まったく鳥のことを知らなかった状態でお迎えし今考えると恐ろしいくらいですが、TSUBASA の皆さまにも色々と相談に乗っていただき、周りの鳥友だちにも恵まれ、たくさん勉強の機会をいただき、わたしが変われたことにより最近やっと少しキャプテンを理解してあげられるようになったと感じています。

↑サイテス更新の撮影にも協力的でした。


飼鳥のヨウムとしては、まだまだ高齢と言うとキャプテンに失礼ですが、もう少しで約33歳になります。おかげさまでこれまで少しも調子を崩したことはありませんが、いつかの時に備えて少しずつ準備をしています。
キャプテンとの生活で一番大きかったのは、ABAを学べたことです。本当に劇的に変化しました。キャプテンは歳のせいか大人しく行動が少ないように感じていましたが、それはうちでの暮らしがそうさせているのではないかと悩んでいました。キャプテン自身が選択して行動できる環境を設定し、欲しいものがある時、行きたい場所がある時、要求をわたしに知らせるためのダンスを教えました。毎日たくさんダンスをしてくれて、今まで何らかの形で伝えてくれていたことに気づかず、こんなにもキャプテンの要求を見逃していたんだと反省しました。
ボディチェックや投薬のためのシリンジ練習、災害時にすぐ避難できるよう合図で自らキャリーに入る練習、爪切り練習(これは途中です)など、将来高齢になった際や有事の際に役に立ちそうなトレーニングを普段の暮らしの一部に組み込んでゆるく楽しく続けています。将来を心配するあまり、キャプテンには苦手を平気にするトレーニングばかりをさせてしまっていたことに気づき、最近はトリックも取り入れています。持って来てや輪投げができるようになりました。


↑『キャリー』の掛け声でキャリーに入ります。

↑『持って』『ちょうだい』の練習。


こちらも将来のためですが、キャプテンの健康な時の状態の記録を残しておきたくて、獣医さんに相談して血液検査やレントゲンをお願いしました。そこで少し中性脂肪と総胆汁酸の値が高いことがわかりました。それほど気にする数値ではないようですが、食事改善ののち再検査をしましたが数値は変わらず、来月から3か月間肝臓のお薬を試すことになりました。副作用はほとんど無いということなので、このお薬で数値に変化がなければキャプテンの正常値と判断するようです。今後治療ということになれば処方食だけの生活になる可能性もあるため、数か月前から処方食を食べる練習をしていて、最近やっと食べてくれるようになりました。受診や検査の頻度が高く、キャプテンには負担をかけてしまっていますが、元気なうちに体質を知り、将来負担のかかる検査を減らせたらと思っています。
コロナも落ち着いてきましたので、またバードランを再開されることがありましたら、キャプテンを連れて里帰りしたいと思っています。キャプテンの元気な姿を見ていただけたら嬉しいです。

わたしはキャプテン以外の鳥と暮らしたことがありませんが、鳥との生活の素晴らしさを日々感じています。キャプテンの所作、佇まい、順応性、自立心、学習能力、愛情深さ。今でもキャプテンの過去の暮らしが垣間見える瞬間があり、どれもキャプテンがお世話になった全ての方々のおかげだと強く感じます。あらためて素人のわたしにキャプテンを託してくださって感謝申し上げます。