ポリオーマウィルスが原因による感染性疾患。
主に、3ヶ月齢以下のオウム、インコ類およびフィンチ類に感受性があります。
よくかかる鳥種
セキセイインコ、ラブバード、シロハラインコ、メキシコインコなど
症状
鳥種や年齢によって異なります。
・巣立ち前の雛の場合、食欲低下、体重減少、脱水、呼吸困難、突然死など
・2週齢以降のセキセイ、ラブバードはPBFDに類似した羽毛異常が見られることがあります。
また、成鳥では感染しても発症しない(キャリア)場合が多いです。
感染経路(鳥から鳥)
・感染鳥の脂粉吸引
・感染鳥の糞を摂食
・感染鳥との接触(羽づくろい、求愛等)
・感染した親鳥からの垂直感染(卵を介して、親鳥の給餌から等)
免疫力の高い成鳥のほうが、感染するリスクは低いです。
TSUBASAでは
手放された鳥を引き取る際には、全ての鳥を対象にPBFD、BFD、クラミジアの検査を実施しています。
施設内は、3歳以上の鳥が多いため容易にかからないと考えていますがまだまだ研究段階の病気であることや、特効薬がないことを考え注意しています。
施設内ではPBFD等の消毒に有効とされる、次亜塩素酸水を常に使用しています。
メッセージ
この病気には特効薬がありません。それゆえに怖い病気というイメージが先行したり、治っている鳥さんがいることから逆にもう完治する病気と気軽に考えている方もいます。
不安がある場合には、動物病院で検査をすることをお勧めします。
たとえペットショップでは検査をしていたとしても、疑わしい場合はもう一度検査をしましょう。
正しく怖がることが重要です。
出典
バードライフアドバイザー2級認定講座 配布資料
飼い鳥の感染症―各論―
小鳥の病院BIRD HOUSE Companion Bird Laboratories(CBL)
眞田 靖幸