実施日:2017年7月20日
場所:千葉県千葉市稲毛区
鳥種・羽数:セキセイインコ6羽
理由:ご友人からの依頼(高齢の飼い主様の入院)
■経緯
6/9
飼い主様のご友人であるA様からのご相談の連絡。
飼い主様は2年前にセキセイインコを6羽お迎えしたが、1年前から癌で入院するようになった。
飼い主様には近所に住んでいる家族がいるが、家族の方は鳥に対して興味がなく、お世話をする気がない(A様がいなければ鳥たちを保健所へ連れていくか、外へ逃がすつもりとのこと)。
A様はご家庭の事情で鳥たちをお迎えすることができないため、飼い主様が入院している間はA様が飼い主様のご自宅まで毎日通い(片道1時間半)でお世話をしている。
飼い主様やA様に何かあれば、飼い主様宅にいる鳥たちがどうなってしまうか分からず、またA様の方も体力的に限界が来ており、レスキューをお願いできないかという相談でした。
事前の検査や、施設まで連れてくることはできないということでしたが、飼い主様からA様へ所有権を移行して頂き、引き取り前に検査を行う形でレスキューを進めることにした。
7/3
飼い主様のご自宅へ伺い、6羽分の検体を採取し、検査に出す(PBFD、BFD、CHL)。
A様が毎日お世話をしていたこともあり、環境は清潔ではあったが、1羽は疥癬があった。
疥癬(かいせん)とは?
|
ダニによる病気。顔や足にコブができます。特効薬があり、投薬で完治が可能です。 人間にはうつりません。 |
→9月17日追記:治療により、綺麗な状態になりました!
7/20
引き取り後、検疫室へ搬入。
———
鳥達を引き継ぐべきご家族がいたにも関わらず、このようなレスキューが起こってしまったことは、とても残念なことです。
飼うことができないなら、誰かに相談をする、もしくは里親を探す等の対応ができたはずですし、その責任があったはずです。
もしもの時に家族がいたとしても、引き継ぎの話し合いが出来ているかの大切さを感じたレスキューでした。
このようなレスキューが二度と起こらないことを願うばかりです。
そして、今回のレスキューはご友人であるA様のおかげで、6羽の命を救うことができました。
A様のご尽力に深く御礼申し上げます。