※TSUBASAセミナーとは?
愛鳥塾やシンポジウムとは一味違った、勉強色の強い獣医師などを招いてのセミナーです。
日時
2017年4月1日(土)
14:00~16:30(13時受付開始)
参加費
4,000円
場所
(池袋)生活産業プラザ 大会議室
定員
100名
後援:アフリカ日本協議会
タイムスケジュール
13:30
受付開始
14:00
① 涌井 智美(TSUBASA)
「アメリカ訪問記~保護施設、動物園、ペットショップから見えるもの~」
14:40
休憩
14:50
② 西原 智昭(WCS)
「なぜヨウムの密猟は急増するのか〜激しく上昇する価格と輸入国側の乏しい管理」
15:50
休憩(質問用紙回収)
16:00
③ 事前質問と質問用紙を見ながらQA
16:30
終了
セミナー内容
①「アメリカ訪問記~保護施設、動物園、ペットショップから見えるもの~」
涌井 智美(認定NPO法人TSUBASA事務局長)
二度に渡るアメリカ訪問をしてきました。
意識したのは、「アメリカはすごい!」ではなく、何がマネできどんなものは日本に合わないのか。
あるいは日本のやり方の方がいい部分はあるのかという目線で見ることです。
訪れたエリアは狭いので、本当に一部になってしまいますがが、皆様のおうちに役立つヒントがあればと思います。
②「なぜヨウムの密猟は急増するのか〜激しく上昇する価格と輸入国側の乏しい管理」
西原 智昭 (コンゴ共和国自然環境保全 技術顧問 )
ヨウムは世界中でペットとして人気の高い鳥であるが、通常のペットのような人工繁殖は確立されておらず、野生のヨウムが数多く間引きされてきた。
仮に合法的にアフリカから世界各地へヨウムが出回っても、生きているヨウム一羽に対して20羽が死んでいる可能性が高いという事実から、相当数のヨウムが地球上から姿を消していることが想像される。こうした危惧の中、野生生物の国際取引を規制する会議(ワシントン条約締約国会議)にて、2016年ヨウムは附属書Iへの記載が決定され、ヨウムのすべての輸出入が禁止されることになった。
しかしながら、その後、ヨウムの違法輸出を目指した違法捕獲が急増してきた。
数ヶ月の間に密猟者から押収されたヨウムの数は、5年間のその数の1/4に達している。
コンゴ共和国現地のヨウム一羽の末端価格も一時期に比べ5倍に高騰している。
今回の講演では、こうした背景にある事情は何かを説明しながら、地球上の希少種である野生のヨウムが絶滅しないための方途を検討したい。
③「ヨウムQ&Aタイム」
事前質問と当日質問どちらも受け付けています。疑問に思っていたことを聞いてみるチャンスです。
※コンパニオンバードの質問は受け付けていません。あくまで野生でのヨウムについての質問に限定させていただきます。
時間の関係で、全て回答できない可能性がございますがご了承ください。
西原先生よりコメント
一見、ふざけていてアタリマエのことで、質問するのは恥ずかしいと思っていらっしゃる方、たくさんいると思います。でも、ぼくの経験ですと、そうした単純で素直、基本的な質問は、意外と答えられないことが多いですよね。
そうしたところも、ご意見・質問をされない方の分もできる限り拾いたいなという気持ちです。