疥癬症【カイセンショウ】

ダニの仲間であるトリヒゼンダニを媒介する感染症です。人や他の動物に移ることはありません。

セキセイインコに見られることが多く、特徴的な症状を出すため病気を特定しやすい感染症です。

症状

・顔周辺や足を中心に、皮膚が白く分厚くなりカサカサのうろこ状になる「角化亢進」が起こり、獣医師でなくても見た目に異常と分かります。

・爪やくちばしの異常な伸び(角化亢進による)

・放置すると鳥が衰弱死する可能性がある

 

感染経路

鳥同士の接触による

トリヒゼンダニは、鳥から離れると長く生きることができないといわれています。

症状が出ている場合は他の鳥と隔離しましょう。

また保有した状態でも、免疫力が高いと症状が出ない場合があります。

健康診断でもわからない場合があるので、症状がでたら即時動物病院へ行く事をお勧めします。

 

TSUBASAでは

大量飼育している方からの引き取り時や、衛生的ではない環境(免疫力が落ちている)からの緊急レスキュー時に時折みられることがある。

疥癬症状の鳥と同じ家庭から来た鳥がいた場合、外見上は問題なく見えても全ての鳥で予防投薬を行います。

一般的に、疥癬症はあまり痒みを伴わないといいますが治療が終了するとたいていの場合、体重が増えたり元気になることから不快さは少なからずあるものと感じています。

 

メッセージ

見た目がひどいのでショックを受ける方が多いのがこの感染症ですが、きちんと治療をすれば治る病気です。まずは、症状が出てしまったら焦らず病院で相談しましょう。


疥癬の投薬治療経過

【引取当日】疥癬治療前


【投薬1日目】


【投薬11日目】


【投薬18日目】


【投薬21日目】


【投薬25日目】


【投薬31日目】完治

すっかりキレイな顔と足になりました!